読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

八戸ウェブサービス業務外日誌

2016年、青森県庁を退職しました。青森県八戸市にて、ウェブライターとして開業。

乳腺炎とは~没原稿UP

  乳腺炎とは、乳腺が炎症を起こすことです。乳房が赤くはれたり、痛み、しこり、うみといった症状が見られます。授乳期に起こる場合が多いですが、必ずしも授乳期のみに症状が出るわけではありません。早い人だと、出産して間もなく発症する人もいます。母乳が良く出る人や、母乳育児をしている人がなりやすい病気なのです。とはいえ、乳腺炎は、授乳する女性であれば、誰もが発症しうる病気です。

 

 乳腺炎の症状は、(1)おっぱいがはれる。(2)おっぱいにしこりができる。(3)38度以上の高熱が出たり、寒気、頭痛、関節痛がする。(4)おっぱいがパンパンに張って、岩のように固くなる。(5)おっぱいを推すと痛む(圧痛)。(6)黄色っぽい母乳が出る。(7)乳頭からうみが出る、というものがあげられます。

 最初は、胸にちくちくとした痛みを感じます。放置しておくと、授乳中にも痛みを感じるようになります。その後、乳房が赤くはれたり、熱を持つようになります。さらに放置すると、腕をあげるだけで痛みを感じるようになります。

 

 乳腺炎の原因は、大きく二つあって、(1)乳腺に母乳がたまって、つまり炎症を起こす場合と、(2)乳腺に細菌が入り、乳腺が炎症する場合があります。(1)を急性うっ滞乳腺炎といい、(2)を化膿性乳腺炎といいます。

(1)の急性うっ滞乳腺炎の原因は、(a)脂肪分が多く、カロリーの高い食事。(b)きついブラジャーの着用や姿勢が悪いことによっておこる胸部圧迫。(c)赤ちゃんの母乳の飲み方に偏りがあり、バランスが悪い。(d)授乳間隔のバラツキや、母乳の飲み残し。(e)乳頭の陥没。

 (1)の急性うっ滞乳腺炎は、授乳期のママの母乳分泌が過剰な場合や、赤ちゃんが母乳を十分に飲まない場合に多く見られます。

 (2)の化膿性乳腺炎は、歯が生え始めた赤ちゃんが、乳首をかんだ時にできた傷に、黄色ブドウ球菌などの細菌が侵入して、感染を起こすことが原因です。また、(1)のうっ滞乳腺炎から移行する場合もあります。

 

 乳腺炎の治療法は、まずは(1)のうっ滞乳腺炎については、症状が軽い場合、母乳を出してつまりを解消するということが考えられます。赤ちゃんに吸って飲んでもらうのが一番良いですが、それが無理なら、搾乳機やおっぱいマッサージで搾乳しよう。ぬるめのお風呂につかって、血行を良くして、マッサージをするのもよい方法です。自分で行っても改善しない場合は、助産院などの助産師に相談するのもいいでしょう。

 おっぱいが熱を持っていて、張っている場合は、濡れタオルや冷却ジェルシートを使用し冷やす必要があります。

 おっぱいがガチガチになってしまった場合、高熱が出た場合は、マッサージや入浴を避け、医師の診察を受けたほうが良いでしょう。

 乳腺炎は風邪の症状にも似ているため、風邪薬の一つである葛根湯は、乳腺炎にも効果があります。葛根湯には体内の血流をよくする働きがあり、母乳が乳腺の中で詰まることを改善してくれます。なお、つまりが改善されるだけではなく、母乳の出もよくなります。

 (2)の化膿性乳腺炎に対しては、抗生剤の投与をすることで、治療できます。授乳中であっても、症状がひどい時には、授乳をやめ、粉ミルクなどで対応しましょう。

 抗生剤を飲んでも改善しない場合は、切開してうみを出す必要があります。また、細い管を入れ、そこからうみを出す方法もあります。

 

 乳腺炎の予防方法は、(a)食事。摂取カロリーは減らさず、和食中心のバランスのとれた食事をする。デザートは控える。十分な、水分補給をする。(b)授乳用のブラジャーを着用する。寝る向きを、横向きに寝ると、乳腺を圧迫するので、上を向いて寝るようにする。(c)片方のおっぱいに偏った授乳や同じような抱き方で赤ちゃんに授乳させると、母乳が外に出ず、一部が乳腺に残って詰まってしまうので、あらためる。